Ansera購入判断コラム

物件選び

「ペット可」の中古マンション、うちの犬・猫も飼える?購入前の確認ポイント

「ペット可」でも犬・猫の頭数や大きさ、共用部分の移動に条件があります。犬2匹の家庭を例に、管理規約・飼育細則の確認表と、購入前に仲介担当者へ聞くことを分かりやすく解説します。

マンションの玄関で犬2匹と散歩の支度をする暮らしのイメージ
執筆株式会社Ansera 編集部購入判断コラム編集
監修酒井 裕株式会社Ansera 代表
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「ペット可だから、今の犬や猫と一緒に住める」。中古マンションを探すとき、ここだけで安心していませんか。

確認したいのは、そのマンションで「自分のペットを、何匹、どんな条件で飼えるか」です。種類・頭数・大きさの条件に加えて、廊下やエレベーターの使い方まで分かれば、購入後の暮らしを具体的に考えられます。

まずは、仲介担当者へ「犬2匹と暮らす予定です。購入前に飼育条件を確認したいです」と伝えましょう。

1.「ペット可」は、どんな動物でも飼えるという意味ではない

物件広告の「ペット可」「ペット相談」は、確認の入口です。自分の犬・猫が条件に合うかは、そのマンションのルールで確かめます。

取り寄せたいのは、現在有効な管理規約と、ペット飼育細則などの詳しいルール。管理規約はマンション全体の決まり、飼育細則は動物の飼い方についての具体的な決まり、と考えると分かりやすくなります。

国土交通省の「マンション標準管理規約」はひな型です。購入候補のマンションが実際に採用している規約・細則を確認してください。国土交通省:マンション管理

「売主も犬を飼っている」という話だけでは、自分も飼えるとは判断できません。例えば、規約変更前から飼っていた特定の動物だけを「一代限り」で認め、新しく飼い始めることは認めない、という扱いです。売主への特例が、新しい購入者にも引き継がれると思い込まないようにしましょう。宮崎県:分譲マンションを購入する

2.購入前に確認したい、六つの条件

仲介担当者に、次の表を見せながら確認すると整理しやすくなります。

確認すること 聞いておきたいこと
動物の種類 犬・猫は対象か。犬種などの制限はあるか
頭数 1住戸で何匹までか。犬と猫を合わせた上限か
大きさ 体重・体高・体長の条件と測り方は?成長後の扱い、サイズ確認に必要な書類・写真は?
手続き 届出だけか、承認が必要か。必要書類と確認できる時期はいつか
共用部分 廊下やエレベーターは抱っこ・ケージが必要か。カートを使えるか
費用・その他の義務 ペットクラブ会費・清掃協力金などの有無と金額。保険や会への加入義務はあるか

「小型犬」という言葉だけで判断せず、数字や具体的な条件を見ます。子犬なら、今の体重だけでなく成犬になったときも考えてください。

動物病院での計測記録などを求められるかも、先に確認しましょう。必要な書類や測り方が分かってから準備すると、取り直しを防げます。

また、「犬1匹、猫1匹なら合計2匹でもよい」とは限りません。今は1匹でも、将来もう1匹迎えたいなら、その希望も最初に伝えておきましょう。

費用がある場合は、月額か一時金か、1住戸ごとか1匹ごとかも確認します。中古マンションを買う話なので、賃貸の「ペットを飼うなら敷金追加」とは分けて考えます。

3.犬2匹の家庭なら、同じ「ペット可」でも選び方が変わる

例えば、成犬の犬2匹、体重4kgと7kgの家庭が、次の中古マンションを比較するとします。条件は説明用の架空例で、一般的な基準を示すものではありません。

候補 確認できた飼育条件と判断
Aマンション 犬・猫は合計1匹まで。2匹と暮らす希望には合わない
Bマンション 犬・猫は合計2匹まで、1匹あたり成犬時10kg以下。頭数・体重は合うので、ほかの条件と手続きを確認する

Aが安くても、犬2匹と一緒に住むことが必須なら、価格だけで選ぶわけにはいきません。「買ってからお願いすればよい」と進めず、希望に合う物件を探します。

Bも、頭数と体重を満たした時点で確認終了ではありません。必要な届出・承認、ほかの制限まで確認して、購入候補として比較します。

奈良県のマンション管理Q&Aも、ペット飼育を禁止する管理規約がある場合は、そのルールを守る必要があると説明しています。売主の了承を得ることと、マンションのルール上認められることは別です。奈良県:ペットについて

4.飼えることと、毎日暮らしやすいことは別

規約の条件を確認できたら、内覧では「散歩へ出るところ」を想像してみてください。

犬2匹を共用廊下で抱える決まりなら、一人で安全に移動できるでしょうか。カートを使いたいなら、使用の可否に加えて、玄関からエレベーターまでの幅や段差も見ます。

エレベーターでは、ペットの同乗を知らせるボタンの有無や使い方、同乗を避けたい人がいるときの対応も確認しましょう。「次の便を待つ」など、その建物のルールに沿って暮らせるかを見ます。

猫の場合は、完全室内飼育の定めや、バルコニーに出してよいかも確認します。玄関からの飛び出し・窓からの転落を防ぐ工夫に加え、脱走防止扉などの取付け方法や工事のルールも見ておきましょう。

内覧では、次の三つに絞ると見落としを減らせます。

  • 散歩・通院のとき、室内から建物の外まで無理なく移動できるか
  • 留守番や夜間を想像して、鳴き声・足音への対策を考えられるか
  • トイレ・ケージ・猫の運動場所を、家具と一緒に配置できるか

足洗い場などの設備も便利ですが、毎日の移動や室内の使い方と合わせて比較しましょう。音の確認方法は、中古マンションの騒音を確かめる記事でも紹介しています。

5.誰に、いつ確認すればよい?

最初の窓口は仲介担当者です。ペットの種類・頭数・年齢・大きさを伝え、売主側を通じて規約・細則を取り寄せてもらいます。

承認制でも、購入前には正式な申請を受け付けてもらえない場合があります。そのときは、次の順で確認します。

  1. 規約・細則と照らし、自分のペットが条件を満たすか確認する。
  2. 仲介担当者から管理会社などへ、事前相談や内諾が可能か確認してもらう。
  3. 正式な申請の時期・提出書類・判断する相手を確かめる。

管理会社の説明や事前の内諾と、正式な承認は別です。回答が誰からのもので、何を確認でき、何がまだ残っているかを記録します。

例えば、こんな依頼で十分に話を始められます。

成犬の犬2匹、4kgと7kgです。2匹とも飼える条件か、該当する規約・細則を確認してください。承認が必要なら、事前相談ができるかと、正式な申請時期も教えてください。

契約後に承認されなかった場合でも、自動的に売買契約を取りやめられるわけではありません。ペットと住むことが必須で、飼育可否の判断が残るなら、契約を急がず、確認できる時期と売買契約上の扱いを担当者と整理しましょう。

6.ペットと暮らせる条件を、物件選びの最初に置く

価格・駅距離・間取りと同じように、ペットの条件も最初に決めておきましょう。「2匹と暮らす」「成長後の大きさに合う」「毎日無理なく外へ出られる」まで整理すると、候補を選びやすくなります。

候補物件のどこを確認すればよいか迷ったら、ペットの飼育条件について、一つ質問することもできます。相談・診断は無料です。物件とペットの条件から、購入前に確認したいことを一緒に整理します。